音楽ユニットkiroroのファン

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文章を読むのも、書くのも好きです。

さんの書評2017/01/03

宮部みゆきの未完の名作



あるところに、とても有能な人がいました。
その有能な人は、多くの人々の役に立ちました。
何十年もの月日が経ち、その有能な人は、この世を去りました。
多くの人が、有能な人の死を嘆きました。そして、思いました。

肉体は滅んでも、その類まれなる能力だけでも、失わずに済む方法はないか?と。



私は小説でも、漫画でも、映画でも舞台でも、歌舞伎でも
表現媒体は問わないけれど、我を忘れてのめりこむように、作品の世界観に浸っている時間が好きです。
そんな、日頃の多くの事から開放させてくれて、我を忘れる程のめり込ませてくれる、私がとても好きな作品の1つをご紹介します。
その作品は、宮部みゆきさんの小説「ドリームバスター」です。
漫画版も出ているようですが、私が読んだ事があるのは原作である小説のみ。

このコメントの最初に書いた文章は、ドリームバスターの内容説明、というにはまだまだ説明が足りません。
このコメントでは、あらすじは省かせて頂きます。

「ドリームバスター」の魅力は、緻密なストーリー展開と、様々なバックグラウンドを持ったキャラクター達が、魅力だと思います。
だけども完結巻が、待てども待てども出ない。
調べたら、掲載誌が休刊だそうで。

いつ、最期の巻が出るのか分からないけど
終わってしまわない今を、ポジティブに楽しもうと思います。

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さんの書評2016/11/21

癌と戦っている方、支えている周りの方に読んでほしい1冊。


身内に癌になった者がおります。
その事がきっかけで、癌の事を調べたりするようになりましたが
そもそも、癌についての基礎知識がないので、調べていて怖くなる事が多い。
まず、最低限の基礎知識が欲しい。
基礎知識もないのに、判断しようとする事ほど、危ない事はないと思う。
特に、治療の為に抗がん剤を使ったら、数日後には亡くなってしまった、なんて内容を読んでしまうと、怖い。
身内の治療のメインが、抗がん剤だからです。
抗がん剤って、治療に必要だから投与するんでしょ!?
抗がん剤って患者さんを殺す為なの!?
・・・なんて、不安になりましたが
今回ご紹介する、癌と長い事戦って完治した歌手、より子さんは
何度も抗がん剤を受けて、完治しました。
まさか、今の状況になるとは思わずに、10年以上前にこの本を読んでいましたが
読んでいて良かったなーと思います。
本人も、最近起きた、事件の事もあり抗がん剤を怖がっているので
この本を本人に貸してあげたいのですが、私が「ここにある筈」と思っている所にあるとしたら、出すのがかなり面倒くさい。
でも、なるべく早く、本人に渡そうと思っています。

身内は、希少癌です。
症例自体が少ないので、データも少ない。
希少でない癌と、希少な癌の違いも、そもそも分からない。
身内と同じ癌と戦った方の本はありますが、私の調べた限り、闘病記を出版されている方は、亡くなられています。
ご冥福をお祈りします。
身内が患った癌になって亡くなられた方もいますが、完治して、元気に過ごしている方もいます。
身内は幸い、早期発見する事が出来たので主治医からも「完治できるよ」と言われています。
悪魔でも可能性が高い、に留めた方がいいと思うので、その身内が「完治した」と診断されるまで
しょっちゅう笑わせに行こうと思います。

希少癌ではありませんが、癌と戦い治した方のお母さまと本人の著書です。
歌手よりこ。さんの本です。
著書の大半は、お母さまから見た、より子さんや
お母様と、より子さんの周りの人達の様子が、描かれています。
章毎に、より子さんの絵とエッセイも掲載されています。
最期の方では、10ページ程だったかな?という位の、より子。さんのエッセイも載っています。

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さんの書評2016/10/21

ユーモアと優しさは、世界平和に繋がっている!


読んでいる最中、正直思った事は「どうして自分に害を与えた人を、助けてあげなくちゃいけないの?めんどくさい。」と、思いました。
と同時に、この本に書かれている事は、誰もが実践できる事だけれど、人によっては強い抵抗感を感じる人もいるだろうし、何より、優しさと強さと広い心が必要だと思いました。
この本に書かれている方法は、読む以前から、自然と実践していた方法もありました。
他に以前、人からされて凄く不快感を感じた方法が、相手と言葉遊びをする事に繋がる事を、新鮮に感じました。
攻撃的な方法を取らずとも、嫌な人・苦手な人に対する世界平和にも繋がる対応を提示してくれる内容です。
こちら、日本では新鮮さのある方法ですが、原著を出版しているアメリカでは、著書で提示している方法がどの程度浸透しているのかが、気になりました。
監訳者・奥田さんが参加されていた国際的なシンポジウムの書籍コーナーで販売していたのを手に取ったのが始まりだと書いてあるので
日本では馴染みなくとも、アメリカではある程度ポピュラーな考え方なのだろうか?と、思いました。

私自身も、いじめは経験しています。
この著書の方法で対処できるような、言葉による暴力を受けた事もありますが
一切証拠が残らない、陰湿ないじめを受ける事の方が多かったです。
後者のパターンの場合、残念ながら、著書の方法で打開する事は難しいと思います。
対処できる状況は限られますが、著書に書いてある方法を知っているか知らないか?で大きく違ってくるのは確実だと思います。
少人数の人でも、「いじめられっ子の流儀」に書かれている事を実践する事によって、いじめられっ子もいじめっ子にも、ポジティブな変化が生まれます。

著書に書かれている方法は、対処できる状況は限られますが、子供だけでなく、大人の世界でも通用する方法です。
読んだからと言って、すんなりできる人と、そうでない人といると思いますが、「いじめられっ子の流儀」に書かれている方法がある事を知るだけでも、損はないと思います。

今回、こちらの著書を読んでいて
「言葉」の持つ力の大きさは、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも、強力である事を改めて知りました。
深刻に捉えられるいじめが、ちょっとのユーモアで自分を守り、同時に、いじめっ子を助けられる事にも繋がる事になる場合もある事を、知りました。

「いじめられっ子の流儀」を読みながら思い出したのが、従姉がいじめっ子に取った対応。
従姉が中学生の時です。
従姉はとても美人だったので、やっかまれる事が多く、苦労していました。
そんなある日、従姉のクラスメイトが、従姉の身振り手振りを、真似してきたそうです。
従姉にとっては、うざい以外の何ものでもない。
けれど、そのウザいクラスメイトに対して従姉が取った行動は、ケイト・コーエン・ポージーさんが提唱する方法に沿っている方法ではないかと、思っています。
従姉は、自分の身振り手振りを真似してくる、うざいクラスメイトに真正面から向き合うと、指で鼻を押し上げて「やれるもんなら、やってみろ!!!」と言ったそうです。
美人なのにぃ~・・・と、同時に、美人な従姉が豚っ鼻をしたからこその迫力も、凄まじいはず。
ケイト・コーエン・ポージーさんが著書で示している例えがとても優しいので、随分と毛色が違う対応に思えますが
多分、そんなにズレてもいない対応ではないかと、思います。

そして最後に、翻訳に関する責任は全て自分にあります、と明言されている事と
「本当は自分で書きたかった」と仰っていますが、「いじめられっ子の流儀」の原著を踏まえて、奥田さんテイストでご自身名義の著書を出版する事も可能なはずなのに、そんな事はせず、この著書を監訳して出版された奥田健次さんをカッコいいと思いました。

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