みんなの書評

さんの書評2016/10/01

【宮さんは一本の映画で連載漫画をやってんだよ】

【宮さんは一本の映画で連載漫画をやってんだよ】

この本の著者である川上量生は、ジブリのプロデューサー鈴木敏夫の付き人だった人です。著者はこの本を書く意義を、自分がジブリで学んだことを残すための卒業論文だと述べています。

宮崎駿がなぜ天才と呼ばれるのかという著者の疑問に対して、ジブリの関係者が各々の立場で答えを出しています。

"天才とは自分のビジョンを表現してコンテンツを作るときに、どんなものが実際に出来るかをシュミレーションできる能力を持っている人である。” (p216)宮崎吾朗

"脳が認識して、受け取った情報のまま紙に写しているので、それが結果的に脳が理解しやすい形になるというのが宮崎駿の秘密だと思います” (p52)庵野監督

"宮さんは1本の映画で連載漫画をやってんだよ”(p142)鈴木敏夫

「脳の中のイメージの模倣」が魅力あるコンテンツを作るための能力だと著者は言います。宮崎駿はその能力を持った天才なのです。

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さんの書評2016/09/30

最終巻も気になります!

タラ・ダンカンは金髪の美少女で友達も多いです。
このお話には、恋愛、友情、心の成長などすべてが詰まったお話です。
タラ・ダンカンは人間なのですが、ある日、自分が魔術師だということに気づきます。
そこから、別世界(オートルモンド)に移り住み、同じ魔術師の仲間たちと魔法ギャング団を結成し、
宿敵、マジスターとの闘いや、マジスターに幼いころさらわれ、育てられたタラの兄弟達とのすれ違い。
黒い女王の侵略、そして、ロバン、カルとの恋愛、このたくさん出てきた、タラ・ダンカンシリーズの中ではこれまで、
たくさんのことがありました。時には大切なひとを失い、出会い、慰められ、そうした出来事のなかで、タラ達、
魔法ギャング団は成長し、助け合うことを学びます。
仮面をかぶった宿敵、マジスターの正体は?そして壊れかけていた恋愛は再出発点に立つのか、
友情を守り続けられるのか、最終巻の上下は一字一句見逃さずに読めば、文字の先に隠されたものが
見えるかもしれません。

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さんの書評2016/09/23

買うという行為とは何か

88:お客様が犠牲にするであろうことを発見し、それを減らすことを忘れない。ランチは、時間という犠牲を減らすことで価値を提供する。カロリーを犠牲にするお客が多いなら「ヘルシー野菜弁当」『価値=利益/犠牲』利益(分母)を大きくして、犠牲(分母)を小さくする。
102:馴染みのお客に対して、アップセル(いつもの商品より上位の商品のものへ移行してもらうこ)「コーヒー→カプチーノ」。クロスセル(いつも買う商品にお客が欲しそうな物を組み合わせて購入していただく「コーヒーと一緒にサンドイッチはいかがですか」
105:お店の2~3階がVIPルームでそこで、夕方くらいからWINを飲みながら上顧客とお話する。新しい飲食店や老舗の新メニュー、限定ワインの堪能。」すると買える頃には「あなたのお時間をこんなに使わせてしまって悪かったわ」と靴や服を買う。売り込むひつよう
118:強みを絞って表現すると他のお客様が来なくなりそうで不安。しかしその前段階でお客様の記憶に残らなければ意味がない、「想起されなけ意味がない」
名刺に、「女性を集客したい飲食店専門の税理士」と絞る。「とにかくメロンパンが美味しい」
「何を」「誰に」を絞るそしてどうやってを考える自社だけの価値を1つに絞って伝える。
132:人が物を書く時の6つのプロセスとその対応、134目を引くチラシ

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さんの書評2016/08/181いいね!

建築とはなんだろう



■ニューラルネットワーク

近くのものと遠くのものが
神経(シナプス)のように繋がる関係性。
構造的、建築的な情報の繋げ方やまとめ方ではなく、
ゆるやかな、曖昧性を含ませたまとまり。
イマドキ、今の時代にあった考え方であり
建築、ランドスケープデザインを考える上でも、
こういう繋がりが取り入れられていることに驚いた。
一方でとても自然に理解できたのはインターネットという
ニューラルネットワークが生活や考え方に根付いてしまっているからこそ。
池や湖と建築を考えるプロジェクトでは、
このシナプス性が顕著に見られて分かりやすかった。

■空間や時間のあいまいさ

自分の、
建築というものそのものの概念が崩れ落ちる衝撃。
でもやっぱりすんなりと受け入れられるのは
「建築を環境ととらえる」というこの言葉があったからこそで、
どの作品(と言っていいのか?)も
植物、動物、人、河、空気、空、風、光、時間、流れ(スピード)など
私たちをとりまく「環境」を
その時々の条件や、こうありたいという願望の元に
その場所がその場所でこれからも在り続ける未来がちゃんと在りながらも
今とは確実に違う新しい・・・環境としての空間がどれも提示されている。

スケッチや写真を見ただけで
そこがとても気持ちの良い場所だということが容易に想像できる。
空気が通っていて、そこにいる生き物が呼吸している様子が分かる。
スケッチに入らない、その周りの環境、
家なら、そのお隣の家だったり、向かいの道路だったり。
そういう描かけない外側がシームレスに想像できるのは
「ゆるやかな、あいまいな」「外側なのか、内側なのか」なるべく分からなく
徹底的に考え抜かれた美学というか、自然学というか
そういう一徹貫かれている考えがあるからこそだろう。

■住まいのすまいかた

実際には「森と別荘のある家」のように21階建てなのに階段しかない家に住むことを想像すると
老後は・・・とか考えてしまうけれど。
一方で、わくわくするのは
そういう「生きる」だとか「住まう」だとかの不自由さは嫌いじゃないからだろう。
洗濯機の無い生活は洗濯に1時間はかかってしまい
不自由なのかもしれないけれど
浴槽に水を張ってかき回してみたり
裸足になって浴槽に自分も入って
ぎゅっぎゅと服を踏んでみたり。
その足の裏の感触だったり、水の冷たさだったりが
何か今の自分の生きるのリズムを作ってくれている気もする。
家を借りるときに大事なのは
日当たりと、住んでいることがすんなり想像できるということだけで
あとは家に合わせてくらしてゆく。

家を環境ととらえてみると
この住まい方もしっくりくるし、
いずれマイノリティでなくなるのかもしれないなぁ。
そんな事を思った。

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さんの書評2016/05/21

第一級殺人弁護

中嶋博行氏の「司法戦争」を読んで中嶋さんにはまりましたが、その一環として買ったこの本は中嶋さんの本の中で一番お気に入りです。弁護士、というと対外小説では悪徳弁護士が登場し、悪いイメージしかないのですが、この本の弁護士はそんな要素を一つも含んでいない、つまり豪邸に住んでいるわけでもないし威張り散らしているわけでもないし・・・どちらかというと僕たち一般のサラリーマンのような感じ。具体的には、毎月末にはリース料、家賃、事務員の給料と、支出が多いにもかかわらず毎日引き受けるのはお金にならないものばかり。普通、一番の収入減になる企業の「顧問」は、たった一つ、そしてそれは同級生だった人が作った正体不明の会社。顧問料は毎月気が向いたときに少額払われるだけ。お金にならない事件には首を突っ込まないでおこうと意識しているにもかかわらず、京森弁護士の優しさや正義感からいつもやってしまう。そんな一般人に近く親しみの持ちやすい主人公京森弁護士は、「不法在留」・・・不法在留者として捕まった中国籍のガクと接見した京森は、彼から未払い賃金の取り立てを頼まれる。が、京森が相手方の専務と話した直後ガクが殺されてしまい…
「措置入院」・・・市の清掃職員を突き飛ばし殺害した岡野と接見した京森だが、彼の話は支離滅裂。調べてみれば岡野は精神病棟からの脱走者だった…
「鑑定証拠」・・・殺人罪で起訴され自白した村岡。ハメられた上、自白も強要され自身は無実だと主張する。資産家の父親は死期にあり弟は何やら画策しているようで…
とてもすっきりした。この中で一番のお気に入り。
「民事暴力」・・・銀行の支店長から面会を求められ、大口の仕事かと浮かれる京森だったが、その支店長が殺されてしまい…
「犯罪被害」・・・抵当物件の占有屋と立退料を支払うことで交渉成立させた京森。しかし占有屋が凄惨な死体となって発見され…
加害者は被害者となり、残された遺族は…

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さんの書評2016/05/171いいね!

にんげんへ

時計 弁当箱 靴 鍵 ワンピース・・・・・
持ち主を失って 自分の役目が果たせなくなったオブジェが戸惑いながら発するモノローグの数々。
はっとするほど美しい紫のワンピース、これが本当に閃光をくぐりぬけたのだろうか?「贅沢は敵」のあの時代、もんぺの下に密かにしていたおしゃれ。いつの時代も人の心は同じなんだ。非常時とはいえ、人々は市井の営みをしていた。「リトルボーイ」が炸裂して現われたキノコ雲、その時ひとつひとつのかけがえのない物語が断ち切られた。
「おはようございますおはようございます」「いらっしゃいませいらっしゃいませ」
無邪気に繰り返す呼びかけがむなしさを一層喚起する。
作者は広島で「ピカドン」という名を知ったという。科学的な学術名でもなく、正式な名称でもない「ピカドン」。そこから人々の息遣いを感じ取った作者が織りなした「さがしています」。感じてほしい。残されたオブジェが人間に叫んでいる。人間として感じてほしい。アメリカ人も日本人も人間として。

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さんの書評2016/03/21

2016/03/21読了。将来についての章のみ。

2016/03/21読了。将来についての章のみ。
文明崩壊の予兆も、実際の被害も、簡単な予見もできるはずの状況の中で、それでも人は破滅的な選択をするのか?作者はなるべく、崩壊が民族の性質によるという、安易で愚かな結論を避ける。さらに、人間一般が持つ錯覚や集団心理に言及しながら、「人ってこういうところがあるから、環境とタイミングによっては滅ぶことがある」と結論付ける。それはつまり、そういう人の性(さが)のようなものを自覚し、失敗例と成功例を学べば、将来の崩壊を避けることができる「かもしれない」と考えている。
キーワード:風景健忘症、埋没費用の効果(損切りできない心理)、オオカミ少年、心理的な拒絶(ダムに近い人が最も危機感がない現象)。
長いので飛ばし読み。下巻のほうが、近現代を多く取り上げている&将来についてどう活用するかについて言及しているので、こっちを読むのに時間をかければよかったかも。
読後は少しコスモポリタン?な気分になるとともに、民衆?って愚かだなぁと上から目線になった気分。
近代になり、企業活動が環境破壊の大きな部分を占めてきた時、作者は「それも合理的な考えだね、うん」と、一旦引いて冷静に考えるところはさすが、というか大企業との付き合いもあればこそか。だから嫌われるんだよこの人。でも、環境被害をうけている人たちが、必要以上に企業に対して憎悪を募らせる様を見て、作者は残念に思っているのだろうと思う。そんな暇があれば、被害状況を調査、自治体・国に民主的手続きを経て訴えたほうが「合理的」と考えるのだろう。企業は営利活動が合理、住民は訴えるのが合理、と、ちょっと冷めてる。私も同意見だけれど。
栄枯盛衰を思うとき、また読み返したい本。

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さんの書評2016/03/143いいね!

イスラム教徒にとってのコーラン

教育を受けさせないとか、肌をみせてはいけないとか、とかく女性蔑視であったり、ジハードと叫ぶテロという印象が強く、宗教をよく知らない者にとっては、それが一般的なイスラム教に対するイメージだ。

著者は日本人の無宗教者と同じスタンスで、コーランの原点回帰を提唱するイスラム教の指導者とともにコーランを読み進めるのだが、驚いたことに、ほとんどのムスリムがその意味を解さないばかりか読むことも無いというのだ。様々な解釈が可能な全部を読み込んで理解するのは誰にとっても不可能に近いという。なんだか頭がこんがらがってくる。

マホメットが生きていた頃は、男女平等が基本であり、多くの女性宗教学者も存在したくさんの著書を残している。今のような女性蔑視的側面は、その地の慣習、社会や文化のありようがくっついて出来上がったもので、イスラム教とは一切関係ないことが明らかとなる。目からウロコとはこのことで、テロが起こるたび、女性が石打の刑に処されるたびに野蛮な宗教だと辟易していたのだが、要は男どもが自分たちの都合のいいように解釈していたわけだ。

本書を読めば、本来のイスラム教が持つ大いなる優しさに癒されること間違いない。

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さんの書評2016/03/092いいね!

読書メモ

・はじめに
栽培面積4位(小麦・トウモロコシ・イネ・ジャガイモ)
イモのイメージ、洗練されていないもの・田舎者。低評価。誤解されている。

・毒とのたたかい
チューニョ 中央アンデス高地。解毒と保存をかねた加工方法。寒暖差を利用して冷凍・解凍をくりかえしブヨブヨに。足で潰して脱水。アルカノイドが液胞に多く含まれるので解毒。乾燥させるので保存・運搬がきく。
・・冷蔵庫でブヨブヨになったジャガイモを思い出した。

・イモは文明を生まないか
余剰農作物=穀物≠イモという先入観。アンデス"山岳地帯(≠海岸地帯)"は高寒冷地ゆえにジャガイモが主食。骨を分析。
・・イモは文明を生むということか。

・ヒマラヤのジャガイモ革命
・・イモは文明を生むし、発展もさせるということか。

・北海道のデンプンブーム
保存・運搬のため。デンプンは水に沈む性質を利用。自給用→産業用、軍事用(日露戦争で繊維産業向けデンプン糊、WWIで輸出用デンプン糊特需、価格は10年で3倍に)。WWI終戦後下火、WWIIの食糧不足で再燃。
・・食用から日用品にばける。イノベーションすなぁ。

・偏見をのりこえて
国際ポテトセンター(CIP)というのがある。世界中の研究者(社会科学・分類学・遺伝育種学・昆虫学・病理学・生理学etc)。
品種改良の悩みどころ。高収量品種→低耐病性・高価・不味・肥料増→貧困地域で普及しない。
・・不味いというのはマズイな。ダサい=ブランドイメージが低いと研究者も集まらんのだろう。

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さんの書評2016/02/212いいね!

片付けとは、あらゆることに片をつけること。

片付けとは、あらゆることに片をつけること。
片付けの目的は、モノを減らすことでも、スッキリした空間で暮らすことでもない。
ときめく毎日を過ごし、ときめく人生を手に入れること。

片づけで得られる最大の効果は、自分のことが好きになれる。
ときめくモノを残し、ときめかないモノを手放すことを通じて、
「選択する力」「決断する力」「行動する力」が身につき、自分に自信ができる。
自分は何にときめき、何にときめかないのか、問いかけを繰り返す中で、
一番大切はモノは何かが見えてくる。

★自分と対話する。
片付けに追われてしまっているときは、理想のくらしや今の状態が見えていないことが原因。
苦しさや不安が出てきたときは、とにかく書き出す。一気に1時間以内で。
自分の理想がモヤモヤしているときや前に進めないときは、手書きでゆったりと綴る。

★片付け前の質問。
ある特定のカテゴリだけ進みが遅い部分は、片付けの「こり」ポイント。
特定のかたよった「こり」ポイントがある人は、人間関係や仕事や生活にも必ず「こり」がある。
「こり」ポイントに「ほぐし」を入れるのが、片付け前の質問。アドバイスはしない。
その人自身の「片のついていない」ところを思い出して意識しておくだけで、片付けの進みぐあい
が違う。
執着に気づき、片づけがより深い次元で進む。
モノの持ち方も、人間関係も仕事も暮らし方も、すべてはつながっている。

★理想のおうちと理想のくらしは別モノ
理想のくらしとは、時間のすごし方であって行動なのです。
理想のおうちに住んでいるかのように、暮らし方を変えていけばよい。

★10日間頑張ると新しい習慣になる
新しい習慣を身に着けるとき、
一番エネルギーを使うのは、はじめの一歩、つまり行動を変える瞬間。
「3日に1回」の習慣がついてから「毎日」に挑戦するためには、また変えるためのエネルギーが
必要になる。
「一気に、短期に、完璧に」 
まずは10日間だけ頑張ってみると区切りをつけ、新しいことを定着させるために究極の心地よさを
味わうこと。ときめきが続けられる自分なりの基準がわかったら、そこから調整していけばよい。

★幸せに「なる」のではなく、幸せは「ある」。

◎luanaコメント
「ときめき」 とは、魂と接触したときの感覚(feeling)のことです。
私たちがときめきを感じれば感じるほど、魂と一体となりエゴが消えていきます。
だから、人生を変える力があるんですね。
日々、生活に追われ、感情に振り回されたり、テレビや食べ物で不安をごまかしていると…
私たちは恐れに満ちたエゴ人間になってしまいます。
でも私たちは、誰もがキラキラした魂の自分に変わることができるんです。
前に進む一歩の勇気を出して、共に人生を楽しみましょう☆


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