さんの書評2018/01/12

内容はけっこうハード。プロ、セミプロむけの記述です

ブレンドファクターを定義したのはティスランドだ、といくつかのサイトに書いてあったが、数値が全く異なるので元ネタを確認したくて手に取りました。
前半は自然療法としてのアロマテラピーの歴史的な価値、中盤はアロマを使った感染症や怪我の治療についての知見、後半は治療で用いる8つの精油のプロフィールという仕立てになっていて、内容はわりとハード。
趣味的な感じではなく、プロ、セミプロむけの記述になっていて、それなりに勉強している人が読むと大変参考になります。
アロマテラピーに限らず自然療法にはオカルト的要素が入り込みやすいので、そこは妄信しないように気を付けないといけません。
が、200年足らずの近代医学の歴史では解明できない人体の不思議はたくさんあって、そうした未解明の領域への知見が数千年の歴史を持つ自然療法には含まれているかもしれない。ストレス学説なんかもそのいい例です。
本書のいいところは、そのあたり(科学的証拠と伝統的経験的知見)のバランスをうまく取ろうとしているところなんだと思います。
で、期待していたブレンドファクターについては、残念ながらブの字もありませんでした。
ティスランドの邦訳本は4冊しか探せません。このなかにはブレンドファクターという用語はありませんでした。
ティスランドのスクールに通うと教えてくれるんでしょうか???
ともあれ、1988年の古い本ですが、読み物としてはそれなりに面白く、役にもたったので、本書の評価としては★5にしておきます。
参考までに、取り上げられている精油と疾病について列挙しておきます。
◆疾病:湿疹、乾癬、赤瘡、いぼ、セリュライト、骨折、捻挫、関節炎、脊椎炎、副鼻腔炎、慢性気管支炎、心機能不全、静脈瘤と潰瘍、生理痛、膣分泌物、カンジダ膣炎、更年期障害
◆精油:イランイラン、クラリセージ、サンダルウッド、ティートリー、バラ、ペパーミント、ラベンダー、ローズマリー
以上

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