さんの書評2018/02/231いいね!

β-グルカンが好中球を活性化し、細菌やガン細胞が除去される、ということらしい

サプリメントの効果について、いろいろ調べているなかで手に取った一冊です。
本書は、β-グルカンという名前で知られている食物繊維の効果について、いろいろな研究結果を紹介したもの。
ざっくりといえば、β-グルカンが好中球(顆粒球のひとつ)を活性化するので、有害な細菌やガン化した自己細胞の除去に効果がある、ということらしいです。
β-グルカンはキノコや酵母などの細胞壁を構成物質で、そんな分子量のおおきなものが腸壁をどうやって通過するのかにも興味があったのですが、やはりパイエル板のM細胞がエンドサイトーシスで取り込むとのこと。
一般には「食物繊維は消化されないので体内には取り込まれない、栄養素にはならない」とされていますが、そう単純なことでもないとわかったのが収穫でした。
ひとつ気になったのは、β-グルカンが顆粒球を無条件に活性化するとなると、顆粒球過多が原因とされる疾病、たとえば関節リウマチや胃潰瘍、痛風、白内障、クローン病などは症状が悪くなるのではないか、という点です。
顆粒球は54~60%が適正な割合だと聞きますが、β-グルカンを摂取し続けても、60%を越えてまでは増えないような仕掛けが別にあるのでしょうか?
そこがちょっと気になりましたが、総じて研究者が執筆したとても真面目な内容で、売らんがための誇張もなく、信頼は置けると思います。

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