さんの書評2018/01/06

温泉には抗酸化作用がある。らしい。

はじめの70ページほどが、温泉にはいると体内の活性酸素が除去されるといういくつかの実験結果の説明で、残りの4分の3は日本全国の温泉ガイド、という内容。
温泉の有効成分が皮膚を透過して体内に入る、というのがほんとうかどうか知りたかったのだが、硫黄泉に入ると血液からイオウが検出されるとか、炭酸泉に入ると血液の二酸化炭素分圧があがるとか、そういった生化学的な検証ではない。
しかし、唾液の酸化還元電位でストレスや疲労状態が測定できるとか、血漿に酸化鉄を加えて還元される度合いで血液に含まれる抗酸化物質の量を推定するテスト(BAP=Biological Antioxidant Potential)などは知らなかったので、たいへん参考になった。
要するに、温泉には抗酸化作用がある、ということが著者の主張である。
ルルドの泉やトラコテの泉など難病を治す「奇跡の水」も「水素」による抗酸化作用であるという研究もあるので、機序は不明にせよ、実験結果は実験結果として、そういうこともあるのか、と受け止めることはできた。
それにしても、自分で確かめてみたい。
唾液の酸化還元電位測定器は20万円もするが、買おうかどうしようか、悩ましいところではある。

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