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生産性―マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの 働き方改革と声高に言われる昨今、どのようにすればライフワークバランスを良くできるのか?は経営陣だけでなく現場の上司にも求められる部分が多くある。 実際、管理職になった自分にとっては考えなくてはならない事項である。 ただ何をどうすれば生産性が高くなるのか? 仕事を素早く終わらせることだけが生産性向上に寄与しているのか? 部下に何を指示すればそれらを向上させられるのか?などの課題解決のためにこの本を参考にした。 この本によれば、最終目標を考えどのようにすれば最短距離を通れるのか?を常に意識すべきであることがわかる。 自分に置き換えて考えれば、最終目標(つまり、効率よく採用率を上げる)である。 やるべきこととやらないことの取捨選択 その根源としてこの本には以下のように断言されている。 管理職の仕事とは、「チームの生産性向上のためのリーダーシップを発揮すること」 ここで大事なのは生産性向上を個々人に指導するのではなく、リーダーシップを発揮することである部分である。 つまり、自分で畑を耕し部下に種を蒔かせ収穫してもらうだけではなく、みんなにどのようにすればもっと効率的に畑が耕せ、種から収穫できるのかを考えさせる土壌を醸成する意識を持たせるのか?である。 多忙で部下の育成に時間が使えないのは管理職失格である。 目の前の成果を上げるために自分でやる方が早いでは何も変わらない。 忙しいのであれば、逆に部下のスキル向上を促しチームの生産性を上げたほうが結果的にチーム全体の成果も上がる。 また掲げるべきゴールも記載されている。 『常に三割と三%という二つの生産性向上を目指す』 三割 → イノベーション(改革) 三% → インプルーブメント(改善) 現場のスタッフが単独でできる三%の改善とは異なり、三割もの生産性改善を実現するには、管理職の強い意志とリーダーシップが必要で、実施期間も一年を超え、長期的な視野や計画性、リスクをとっての判断も求められます。 結論が出なかった会議 → なぜ今日の会議では結論が出せなかったのか?を記録し、改善を促す。 会議とは「決めるべき結論を決める」のが会議である。 それを基にすれば、ブレストなどで集まる会議には意味は存在しない。

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