さんの書評2018/02/28

椎骨は左側にしかズレない、という説がほんとうなのかどうかがキモ

タイトルが気になったので手に取ってみた。
著者は整体を生業にしている施術家で、モルフォセラピーと名付けた独自の理論で施術を行っているとのこと。
人のからだは左右対称ではなく、腰痛などからだに不調がある人は決まって左側の脊柱起立筋が硬く盛り上がっている。
脊柱起立筋だけではなく、顔面のゆがみも左側に現れることがほとんどだそうだ。
なぜそうなるのかというと、椎骨が左にのみずれる性質(=左一側性)をもっているため。
椎骨のずれが交感神経の過緊張につながり、そこからさまざまな不調が誘発される、ということらしい。
本書の面白いところは、左右非対称=アシンメトリーという現象を、単に施術法にとどまらず、化石人骨、昆虫、仏像にまで広げている点。
なんの話をしているのか途中でみえなくなることもあるが、著者自身の歩んできたユニークな人生をたどる話題としておもしろいのはおもしろい。
著者のモルフォセラピーの中心テーマは「椎骨は左側にのみずれる」という点。
本書の価値は、これがほんとうなのかどうかにかかっているのだが、施術家としての著者の経験のみに基づいており、裏とりは残念ながら不十分。
整形外科の医師と協力するなりして、左一側性説の補強があればなおよかったと思う。
ともかく、そういうことはこれまでまったく気にしたことがなかったが、顔は外から見てもわかるので、電車やバスの中でも気を付けて観察してみたい。

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