みんなの書評

さんの書評2017/12/091いいね!

読む人を選ぶ傑作

最近「モラハラ」が個人的にhot topicであり、たまたまこちらの本にたどり着いた。

ストーリー展開も良く、一気に読み終えた。
昨今、職場や家庭で問題となっている「モラハラ」と、この物語の中で起こっていることを単純に比較は出来ないが、根本は同じだと感じた。人の自尊心を麻痺させ狂わせ、支配する。

60年も前のフランスのフィクション作品を通して、人の心理構造は未だに変わっていないことを学んだ。とても60年以上も前の作品だとは思えない、妙な新鮮さがあり恐ろしくなった。

ここ数年で読んだ本の中で最もインパクトの強い作品だったかもしれない。単にバイオレントな表現が含まれるからというわけではない。そこは正直どうでも良い。とにかく主人公の心情描写が非常にリアルで、印象的だった。

後味は良くない。というか、相当悪い。読み返したくはないが出会えて良かったと思える1冊。

※澁澤さんの訳がきれいで、性描写部分も一切不快感がなかったのも素晴らしい。

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さんの書評2017/11/11

医学常識はウソだらけ(図解版)

医学常識はウソだらけ(図解版)

健康の重要な要素、病気の予防はこの著者三石巌によれば①高タンパク質 ②メガビタミン ③スカベンジャーである。
個人的には納得できる部分もある。
現在の医学は対処療法であり、実際にはその副作用も多く、高血圧やコレステロール値による未病の提示など曖昧な表現を嫌う著者はバランスが良い食事などを避けつつ、どのようにすればよいのかを記載している。
実際に薬学を勉強してきたのでこれらの部分に対する著者の主張は良くわかる。
また①についてもその通りであると思う。活性酸素の除去がベースになるものよくわかる。
但し、②は良くわからない。
どのような状態がメガビタミンなのか?まさに曖昧である。
ビタミンについては水溶性、脂溶性があり中毒症もあることはこの著者であれば存じているはずだがそれについての記述は見当たらなった。(図解版だからか?)
ビタミン至上主義者はビタミンの効用について、どのように実験された結果なのかを知らないのでその点は論じるべきだと思った。
例えば、ビタミンCの抗酸化作用を発揮した実験はすべてin vitro(つまり、人体ではなくシャーレの上)でありが、実際、ビタミンCが効力を発揮するのはミトコンドリア内においてであり、そこに至って初めて抗酸化作用(活性酸素除去)を示す。
しかし、経口摂取したビタミンCがそのままミトコンドリアに取り込まれている証拠は現在、ない。ビタミンEについても同様である。
また③スカベンジャーとした抗酸化作用を有する食品に含まれる抗酸化物質も同様である。ワインは身体に良いとした論文はすべて西洋人を使用した実験(しかも、統計学的に結論されたもの)であり、スカベンジャーの効用もin vitroである。
それらを奨励するのはあまり関心はしない。
また分子量が大きいこれらの抗酸化物質を分解したものを摂取するように勧めているが、それでは抗酸化を示すのであろうか?
大筋は納得できるが、細部に疑問を抱くものであった。

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さんの書評2017/11/111いいね!

東京五輪後の日本経済

東京五輪後の日本経済

元日銀審議委員である白井さゆり著書
日銀総裁黒田氏が進めている経済施策「異次元緩和」、俗にいう「黒田砲」に市場が沸き、円安、株価の続伸が引き起こされた。
当時、民主党のハトポッポに始まった市場の冷え込みに対して、これらの施策により現在の日本経済は良くなったと思われる。
ただ市井の者にとって、何が異次元なのか?なぜ、株価の上昇に伴った実生活への実感が少ないのか?を丁寧に説明されている。
その中で「デフレマインド」と言われている日本特有と思われる曖昧な言葉の定義と、そこから導き出されるデフレマインドの意味が非常にわかりやすい。
そして、異次元緩和がどれほど異次元なのか?何が異次元なのか?が非常にわかりやすい。
世界的に見ても日本株式市場がどれだけ異常か?本当に異次元と化しているのか?読後に心底ぞっとした。
それは日銀のバランスシートなど普段は見ることはない実際の数字を用いた客観的なもので東京五輪後と銘打っているが、その前後に起こるであろう可能性はこの本を読むまで漠然とした不安であったが、確信へと変わる銘書である。
また日本だけでなく、中国、アメリカ、EUについても丁寧に書かれている。
ブレグジットが起こった時、なぜイギリスのシティが微動だにしなかったのかも説明されている。
それらは独自の視点だけでなく、海外の要人や専門家たちの意見も含めてあり偏りが少ないもののように感じる。
更にヘリコプターマネー、シムズ理論なども紹介しており、どのように日本経済を救うのか?についても論じられている。
以下、この本の中で気になった部分を抜粋する。

東京五輪後、再び金融危機はやってくるのか?
これまで起こったのと同じパターンの金融危機は、二度と起こりません。
但し、新たに金融危機が起こる場合、そのパターンはこれまでに見られなった「予期せぬもの」になる。
東京五輪後の不動産価格は日本の人口減少も伴い、決して明るいものではない。
2013年頃から不動産価格が上昇に転じたのは、日本銀行の大規模な金融緩和政策と東京五輪開催決定が重なったからです。
東京五輪後に、これに代わる好材料が現れなかったとすれば、その後何年にもわたって不動産価格が低迷し続けたとしても、不思議ではないのです。

日本の株価が「実力ベース」となるとき
企業のコストカットの努力にも当然限界があります。また、為替については、東京五輪開催前後にかけて、いったんは円高方向に触れる可能性があります。
こうなると、日本の株価には「日銀の退場」「企業のコストカット努力の限界」「円高」という「三重苦」が襲うことになります。
つまり、為替相場は近い将来、「インフレ率の差」「経常収支の差」に「日銀の退場」という円高圧力の要因も加わり、ここでも「三重苦」に襲われる可能性が高い。
2030年には政府債務は対GDP比で300%を、2040年には400%を超える。
この時、懸念されるのが「円の大暴落」という事態です。
しかし、それは少なくとも今すぐには「起こりにくい」と考えています。
なぜなら、日本人はきわめて「ホームデバイス」(資産を日本円、あるいは円建ての資産形成している)からです。

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さんの書評2017/10/181いいね!

自分一人で半年で作る家の考え方とその作り方。震災以降の本ですね、これは。

読書メーターリンクが違う本になってるような…??
それはともかく、数あるセルフビルド本の中でもこの本が面白いところは、「これからセルフビルドをする人に向けての基本の考えた方」を示した所だと思います。
いままでの本は期間や値段、大きさにそれぞれの個人的なポリシーがあり、それに賛同すればいいんでしょうが、実行するにはちょっと難しい部分があるように思います。
作者は建築を仕事にしているだけに、何故「自分で家を作るといいのか」ということを、家を建てるという状況から説明しているのが具体的で面白かったです。
というのも、この本は2011年以降に出た本だけあって、コンセプトが全然違うんですよね。
・基本家を作るのは一人で。友人を頼んだり、家族を呼んだりしない
・作り期間は半年、仕事のつもりで毎日作業する
・素人が短期間で作れるように、構造は正方形が基本
・建具は高いのでなるべく少なく、自作で作れる程度のものに限る
しかも建てる前の書類の提出のための準備ページが非常に丁寧で、ここを自分でやれば数十万が節約出来ることをよく知ってるなぁ…と思うことしきり。
食料を確保するための家という考えは非常にシンプルで具体的でもあります。実際今はそういう発想で家を作りたいという人は多いのではないでしょうか。そうなると山より海のほうがタンパク質確保の手段が楽ですよねぇ…。
別の本で「温暖な地域で断熱材や窓にそれほど資金をかけずにすみ、平屋でいいなら350万で家が出来る」という記述がありましたが、まさしくその通りですね。

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さんの書評2017/10/18

かい巻きの縫い方が載っている数少ない和裁の本です

四十年くらい前の本ですが、文字が小さい事を覗けば和裁の全てが掲載されている本かもしれません。
他の和裁本にはなかなか載っていないかい巻き布団の作り方が知りたくて探したのですが、布団の作り方が座布団だけでなく敷き蒲団、掛け布団まで掲載されているのがスゴイです。昔から使っているかい巻き布団の綿入れの補修をするための参考にならないかと思って借りてきましたが、役にたちました!
それ以前に、和裁の縫い方の説明がとても詳しかったです。今は違う呼び名になっている縫い方もありました。祖母の縫ったかい巻きの裏当てをほどいた時に気になったいろいろな布の押さえ方や繰りかた、糸のつなぎ方や木綿と絹の使い分けの違いがよくわかります。
今の手縫いの本には載っていない縫い方がたくさん載っていたのも面白く読みました。自分で手縫いするとき、しつけがどうにもうまくいかず、最近の本にはしつけの仕方自体がちょっとしか載っていなくて気になっていたこともよくわかりました。昔の本には失った技術が載ってるものですね。それらは今は別に使わなくてもいいことかもしれませんが、ちょっとしたコツを知っているだけで布の傷みやこすれ、縫っている間のズレや強度が変わるんだなぁと思いました。
結構分厚い布も和裁はぐいぐい手で縫いますものね。
服を作る時にいつも、使っているミシンの調整がうまくいかず、毎回縫う前にうんざりして縫うのが嫌になる事も多く、最近作る時は手縫いで行っております。ですが、ミシン縫いを手縫いで縫う時に問題になる縫い目の強度と布端の始末は和裁の技術を参考にするといいのかもしれません。
手縫いは布地に負担がかからないというのは確かにそうで、夏のパンツを三枚、手縫い2ミシン1で作ったのですが、手縫いパンツの方が縫い目がほどけず、丈夫なので実感しております。
かい巻きの修復は上手くいきそうで、この冬の使用に間に合いそうです。
今度は数年前から懸案だった丹前を作りたいと思っております。


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さんの書評2017/10/14

梅干しと日本刀

梅干しと日本刀
モーニングサテライトの「リーダーの栞」で紹介されていたのを観てこの本にであった。
過去を否定するのではなく、日本人の特性から生まれた伝統を振り返り、西洋文化が流れ込んできた明治以降、現在に至るまでに失われた隠れた風土、経験に根差した科学を礼賛する本である。
過去を礼賛する本は過去、谷崎潤一郎「陰翳礼賛」を読んでおり、その淀みのない文体と着眼点に甚く感動したためこの本にも期待していた。
しかし、前書きにも書かれているがこの本は基本的に口述紙であり、その結論に至った引用文献や科学的な裏付けが非常に弱い。
例えば、現在の日本において人間関係は希薄になっており、隣人の死を知らずに放置している事件が頻発しているとこの本では紹介されている。
確かに隣人との交友関係は現在、希薄であり、隣人はどのような人かを知らずに生活しており、田舎の方がその点、接点が多く、町もしくは集落単位で相互に人の目が行き届いており、隣人の死に気づくことも多かったはずである。
しかし、隣人の死の放置は本当に多くなったのであろうか?
現在であればインターネット、テレビがあり、過去は新聞が、その前は口伝が主な連絡手段であり、情報の伝達スピードがそもそも異なっており、耳に入る事件の量もスピードも異なる。つまり、事件の発生頻度自体の違いではなく、肌感覚で多く感じているだけではないのではないか?
せっかくの復刊版であるのでいくつかの点について引用文献などを調査するなどして精査することは可能であったので非常に残念である。
このような部分は多々あり、日本語の日常用語が世界一多いなどは調査すれば間違いであることはすぐに判明でき、注意書きなどできたはずである。
また文章の結びの殆どが「~と思う。」、「~であろう。」で終わるのは、筆者が考古学者という科学者を謳うならば落第点を押されても仕方がない。

一方、日本の城郭は堀であり、西洋の城の城壁とは異なる理由の考察などは非常に面白い。しかしその点に関しても、もっと地政学的な違いなどの説明があればより深い洞察が出来たのではないかと感じる。
礼賛することにより、過去を美化し、現在に一石を投じることは良いことではあるが、ただ無条件に礼賛するのではなく、もう一歩進んだ洞察、提案などがあれば良かったと感じる本であった。

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さんの書評2017/10/07

ボクたちはみんな大人になれなかった

ボクたちはみんな大人になれなかった

Twitter発「140文字の文学者」とも呼ばれる燃え殻さんの作品
うだつの上がらない若者が20代前半で自身の仕事の激しい変化の中で、心身を疲弊していく中で、一服のオアシス的な存在である”ブスな彼女”に安らぎを求めるが、ついには別れてしまうも東京のしっかりと受け入れられる。
しかし、ある日facebookで結婚した彼女を見つけてしまい、間違って友達申請してしまう。
これを機に昔の思い出に浸りながら、その空気、肌感を回想する話である。
140文字の制約があるためかとても平易な文体であるが、その描写は質感を伴うもので読者としてはその刺激を皮膚で感じるためノスタルジックな描写に映る。
駐車場の金網に大きな意味もないのに、よじ登った時に指に食い込むその痛み。よじ登りながら語る相手との言葉。
全てに大きな意味はないが、そこに若さの喜び、大人、都会への反感をより歳をとって自分に感じ、共感を生む。
失ったものへの羨望を読者に隆起する。

ただ個人的にはその質感には共感は出来るが、深さを感じるものではない。
質感から心身への影響、更にはその結果遷移する自身の変化や成長、彼女とのすれ違いなどは描かれていないため物足りない。
それは別れの理由が書かれていない部分にも繋がっており、全体的にまさにゴールデン街で飲みながらトクトクと語るような作品に感じる理由であろう。
男は過去を、女は未来を見据える生き物である。と仮定すると男はこの甘酸っぱい回想に共感を憶え、自らの心に問いかけるきっかけにはなると思う。
その点で言えば、日本人の約半分には批判はあれど受け入れられるものであろう。
一方、女性にとっては「男って勝手に自分を評価してめんどくさい生き物だ。」と思われるであろう。
つまり、全ては独りよがりの本になってしまっている。
但し、独りよがりだから、この本が悪いという結論になるわけではない。
元々のタイトルから考えれば、独りよがりは織り込み済みなのであるから問題はない。
しかし、叙情詩としてリアルではあるが、個人的には少し物足りなさを感じる作品であった。

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さんの書評2017/09/261いいね!

ダイエットの科学(The Diet Myth)

ダイエットの科学(The Diet Myth)
名門ロンドン大学の遺伝疫学教授が現在、世の中で一般的に知られているダイエット法について科学的な検証を基にその内容の真贋をメタ解析など公平な分析方法を用いてまとめている。
その内容からこの本の結論は「太るのは体質であり、その体質というのは腸内環境(腸内フローラ)に左右される。したがって、腸内細菌を育み、改善するために多種多様な食品をバランス良く食べよう。」である。
腸内フローラは近年の医学界における大きなトレンドの一つで、身体的、精神的な病気の原因になり得るということが徐々に判明しており、健康の重要なファクターとされている。

以下、本に書かれていた内容の中で重要と感じた部分を抜粋する。

カロリー
体が食べ物からエネルギーを生み出すプロセスは、その食物源や、咀嚼した回数、消化しやすさ、食べ合わせなどによってかなり違ってくる。ある研究では白米はスプーンで食べるより箸で食べたほうが、血糖値の上昇と、それによるインスリンの分泌速度(GI)を大幅に抑えられることがわかっている。
多くの研究者が、このGI値は体重を調整するうえで重要だと考えているがヒトを対象とする数少ない比較臨床研究では、今のところ、GI値の多寡は体重や心臓疾患のリスク要因に違いは見つかっていない。

倹約遺伝子仮説(来る不作時期に向けて、ヒトは基本的に太るように遺伝子がコードされている)に対して、浮動遺伝子仮説がある。
これは200万年前まで体脂肪に関するヒトの遺伝子とその蓄積メカニズムは今よりも厳しく抑制されており、過度に太っていると生き延びるうえで大きな問題になったという説である。
ヒトの祖先であるアウストラロピテクスの骨格からは、腹を空かせた肉食動物に食べられるのは日常的な出来事だったという証拠が数多く見つかっている。当時は、体重が120キロもあって、サーベルタイガーの仲間の獲物とされていた。太っていると逃げ遅れるし、筋張ったヒトよりもお良かったことだろう。この二つの理由で、遠い過去に存在した肥満遺伝子は負の自然選択を受け、人の脂肪の最大量が抑えられることになった。
とはいえやはり、やせすぎても不利になった。ふつうは食べ物が豊富にあったが、冷蔵庫も冷凍庫もない当時は、だれもが非常用の脂肪を蓄えておく必要があった。つまり、極端に痩せていたり、逆に極端に太っていたりすると、遺伝子がひそかに、その中間に押し戻すメカニズムを動かしていたのである。
その後、自然界に捕食者が徐々に姿を消すにつれて、素早く逃げる必要もなくなったので、体脂肪が上限を超えないように制限する遺伝子の働きは、それ以前よりも緩やかになっていった。もちろん、体脂肪が増えないようにする遺伝子をたまたま持ち続けた人もいたが、それ以外の人では、その遺伝子の効果は弱まって、体脂肪の上限は上がった。その結果、上限まで体脂肪が増え続ける人たちがいる一方で、人口のおよそ三分の一に相当する人たちは食べ物に囲まれていても痩せたまま、という状況になったという。痩せ形の遺伝子を持つ人には、運動習慣の多さと関連する遺伝子もあることを考えれば、この説も筋が通ていると言えるだろう。

人工甘味料および保存料
誰もがダイエット飲料を好きなわけではない。味蕾が鋭すぎたり、ある種の遺伝子バリアントがある人は、その人工的な味が強烈すぎて不快に感じる、後味が嫌いだという人もいる。越した嫌悪感の原因としては、そうした飲み物に含まれている、佐藤の味を真似しようとしている化学物質の舌触りや構造に、私たちが極めて敏感だということもあるだろう。炭酸もまた別の要因で、脳をだまして、その飲料が実際よりも甘くないと思わせることが出来る。気の抜けたコーラはたいてい、飲めたものではない。
確かに、ダイエットコーラのグループの方が、体重の増え方が通常のコーラを飲んだグループよりも少なかったが、劇的に少ないわけではなかった、ダイエットコーラグループの体重増加を平均してみると、予想以上に多く、がっかりさせられる結果だった。一方、通常のコーラを飲んだグループと比べて、満腹感の違いもわずかしかなかった。
アスパルテームは脳の視床下部の細胞に影響することがあり、理論的には、食欲調節経路を混乱させる可能性もあるからだ。

ビタミン
マルチビタミンについて実施された信頼性の高い大規模な無作為化試験の結果、はっきり示されたのは、有効性は一切ないということである。むしろベータカロチンやビタミンE、更に高用量のビタミンAを含む各種サプリメントは、明らかに体に害があるというのだ、ほかの抗酸化ビタミン、葉酸、ビタミンB群を含むサプリメントにも、マルチビタミンサプリメントやミネラルのサプリメント同様に死亡率や、主要な慢性疾患の罹患率を下げる効果は見られなかった。
またオメガ3は、子供の認知機能や知能指数、注意欠陥障害には全く効果はなく、心臓疾患のリスクを下げることは出来なかった。
またビタミンCサプリメントには、風邪や、がんなどの病気を予防する効果はないという。亜鉛サプリメントなどには、前もって服用すれば風邪の回復を半日はやめられる可能性があることを示す研究がいくつかあるが、オレンジやブロッコリーにも同じ効果がありそうだ。
ビタミンD不足の解消には日の当たるところに1日10~15分座って、顔や腕に太陽光を当てる、あるいはそれが難しい場合は、脂肪の多い魚を食べると良い。
太陽光はメラノーマの「原因」だといわれるのを耳にする。しかしメラノーマの研究が示していたのは、日常的な強い日焼けと、メラノーマのリスクのわずか50%の増加に関連性があるということに過ぎない。つまり、太陽光の浴びすぎで説明できるのは、メラノーマの症例のうちのせいぜい4分の1足らずなのだ。こうした比較的穏やかなリスクは遺伝子によって決まる肌の色のタイプ違いを考慮すれば、見えなくなってしまう。実のところ、メラノーマの主な原因は遺伝子と不運であり、太陽光のせいではないのである。
またビタミンDのサプリメントを摂取した軽9万5000人以上の被験者を分析したところ、サプリメントが死亡率や骨折の発生を抑えていることを明確に示すエビデンスは見つからなかった。

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さんの書評2017/09/21

最終章一気読み

第4章戒厳令より再開せよ。1年以上前に中断していた。ちょっと盛り上がりに欠けるのと 分厚いのがネック、グイグイ引き込まれ感が少ない気がする。途中まで読んだのでもったいないから空いたこのタイミングで再読を決意した。
この何ともほろ苦い感じがいいな。遥か過去の人々とのほんの1週間の関わり、そして最終章へ。ふきとの、この距離のまま、遥かな時を経て、再び結ぶ点にこそこのほろ苦さは起因するのかもしれない。624「それより、会いたいな、どこかで会おうよ」「まあ、孝史さんの時代には、あたしは、しわくちゃのおばあちゃんですよ。嫌だわ、恥ずかしいですよ」「小さくて可愛いおばあちゃんだよ。だからいいよ、会おうよ」今はこんなに近くにいるけど、本当はずっとずっと遠いんだよ。625「ね、じゃあ、どこかでお会いしましょう。どこがいいですか・・・」「今カラデモ遅クナイカラ、原隊ヘ帰レ」628「四月二十日にね」674「孝史さんがこれからどういう人生を歩まれるのか、私は楽しみでございます。どうぞお幸せに、そして人様のためにもお役に立つ、立派なお仕事をなすって下さい。ふきは、ずっと孝史さんを見て居ります。」

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さんの書評2017/09/15

DIYやってたら家作りたくなるよね

DIYの何かを探していて見つけたHPの作者の、自分で自分の家を建てたいきさつをまとめた本。ようやく見つけて読めました。改めて読んだらもう20年くらいたつのね…。
これは2階建て、雪国仕様という、自分で作るにはかなりな難度の高いものを一部プロにやってもらいつつ、土台から柱のほぞ組みから屋根かけまでやったというのがとにかく凄いの一言ですね。
2階建てで雪国仕様の断熱素材や機密加工は結構難しいのだろうと思いますし、作者の仕事も関係あると思いますし、当時は震災前なので、建築基準法が大分緩いので、今作るとなったらここまで出来ないかもしれません。
それでも、柱をツーバイフォーでなく作りあげるというのは凄いことですね…。
この本は家を作るまでの建築図や木材の調達など、家を作るまでの下準備にかなりのページが取られています。土台のコンクリ打ちや鉄骨仕込みの方法が丁寧に書かれているのが実践的ではあります。こういうの、以外と書いてある本がないし、いろいろな書類をどうやって入手すればいいのかがわからないこともあるので。
そこまでの解説が本の7割を占めるので、読んでみるとあれ?と思いますが、読んでみると確かにこの分量でいいんだな、ということがわかります。家は計画と土台を作るのが大変で、他の部分は後でいくらでも直せますもんな~。直せるということを知っていると、後で直そう!が出来ますからね…。
ここまでしっかり作って650万だそうです。
今は木材や資材の値段が当時の150%くらいなのでもっとするかもしれませんが、温暖地ならここまでしなくてもいいし、資材も寒冷地仕様でなければもっと安いですよね。土台はそのままで仕様をもっと軽くした資産が450万くらいだとすれば、家だけのコストって500万くらいなのかなぁ…。

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