カーリル

ただしいことを巡るたたかい・政治哲学の本

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国家〈上〉 (岩波文庫)

君主論 (岩波文庫)

リヴァイアサン〈1〉 (岩波文庫)

プラトン

ニッコロ マキアヴェッリ

T. ホッブズ

みんなが「自分らしさ」を手にする社会が正しい社会です!とソクラテス先生は言った(とプラトン先生が書いた)。一人一役の正義と哲人王の思想に潜む最大の矛盾とは?二四世紀超の大ロングセラーにして超問題作!

「ひとも政治も見た目が九割」と仰るマキャベリ先生(そ、そんな身も蓋もないこと言っちゃってだいじょうぶなの)。真実の正義を求めたソクちゃんプラちゃんコンビへの大反撃の行く末やいかに!?

「地上に並び立つものなき高慢の王、リヴァイアサン」!とホッブズ先生の召喚したは絶対君主。「お前のものは俺のもの(※命だけ除く)」というジャイアニズム極まる主権者によってのみ、暴力的な死が避けられる?

   
   
   

永遠平和のために (岩波文庫)

政治的なものの概念

ホッブズの政治学

カント

C.シュミット

レオ シュトラウス

いまどき召喚獣より呪文でしょ?とは哲学界の白魔導士カント先生。「永遠平和のための確定条項」!とか、それだけで中つ国を平和にできそう。啓蒙された理性を信じた究極の光属性は万国の武装解除を正義に謳うが?

「政治とは友敵の区別と見つけたり!」敵を敵として人間扱いするのが正しいのか、それとも異物として非人間的に排除するのが正しいのか。ギリギリチョップの現代批判は日和った世界に今も消せない現実を見せつける!

「善いこと、正しいこと、美しいこと」はあなたとぼくで違うけど、どちらが「より善く、正しく、美しい」ということはない……ってどうしてそう言えるのさ!?ホッブズを通じて現代自由主義を批判する痛恨の一冊。

ものもうしたいひとにオススメ

ででーん。
いったいなにが「たったひとつの冴えたやりかた」なのか、というのは、いつの時代も大きな問題であります。
で、「冴えたやりかた」って、どちらかというと、「美しいやりかた」よりも「善いやりかた」よりも、「正しいやりかた」であることが求められるわけです。特にことがみんなにかかわってくる場合には。

でも、「正しい」ことってじつはすごく難しい。なにが「正しい」のかなんて誰も知らない。

個人的に、法律とはそれが行使される瞬間だけ確実に正しいものであると考えています(というのは、法律はその内容がどうであれ行使される瞬間には正しいものであることが要求されるから)。さらにわたし自身なに教徒というわけでもありませんし、性格として自信家からはほど遠いので自分の直観を信じるのも難しい。
こうなるとですね、画面の向こうのサンデル先生に問いつめられたとき、とっても苦しいわけです。息苦しいわけです。辛いわけです。ご飯も喉に通らないから、夕飯時に「白熱教室」は見ないことにしているのです。
で。そんなひとは日本人にけっこうな数いると思うのです。思いを馳せてみてしまうのです。
だからこんなふうに本を紹介して、一緒に考えて欲しいと思ってしまうのです。

ところで、ここに挙げた本のどれにも「正しい」答えはありません。ないということになっています、いまのところ。

みんなして頭を抱えればいいんだ!というややもしたら八つ当たり的なレシピでした。

追伸:でも、頭抱えてるひとって、最近やたら少ないように思うから、ちょうどいいのではとも思うのです。

さらに追伸:
『国家』
→対話篇といって、全編会話でとても読みやすいのでぜひ。
『君主論』
→もとは職探しのお手紙というだけあって、岩波で160ページちょいのお手軽さ。大著に挑戦したければ同著者の『ディスコルシ』もオススメ。
『リヴァイアサン』
→全四巻で長いです。ただ、エッセンスだけでよい読者には必殺技が。3・4巻は読まなくてもだいじょうぶ、ぜんぶカトリックに対する壮絶な愚痴だから。1巻の人間心理の洞察と、2巻のそれに立脚した国家論だけでも、十分楽しめます。
『永遠平和のために』
→これも短い。そしてわかりやすい。そしてひたすらカッコいい。
『政治的なものの概念』
→こいつに至っては本編だけなら100ページありません。やや入手困難なので、カーリル横断検索をつかうとよさげ。続編にあたる『パルチザンの理論』も、いろいろ思い当たることがありすぎてよいです。
『ホッブズの政治学』
→『リヴァイアサン』の精読と、付録の「『政治的なものの概念 注解』」がお得な一冊。レオ・シュトラウスはマイナーだけど、挑戦の価値はあるかも。本書のためには加えてアリストテレスもわかっているとなおよいです。

以上、蛇足でした。

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閲覧回数:2311回、公開:2011/10/02

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書いた人 : hidanemakerさん

男子学生。
4年くらい前まで、フリーマガジンやらフリーペーパーやらを、仲間とわやわやつくっていました。
でも、ほんとうは、本もつくってみたかったのだよ。
そんなはたち……ってもうにじゅうにか!

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