目次
まえがき フンパン・ラタナヴォン
①地理と民族
②重要な歴史的できごと
③ラオス人民民主共和国
④状況の変化と対応
ラオスの魅力と学び方 石井米雄
第1章 北部ラオス フンパン・ラタナヴォン
①地理的条件と気候
*山・川・平野
*気候
*地下資源
②民族
③習慣・芸術・文化
*ルアンパバーン県
*ボーケーオ県
*ルアンナムター県
*ウドムサイ県
*ポンサーリー県
*ホアパン県とシエンクアン県
*サイニャブリー県
第2章 中部ラオス フンパン・ラタナヴォン/カムペン・ケタヴォン
①地理的条件と気候
②行政区域と民族
③交通・通信
④開発
⑤産業と将来像
第3章 南部ラオス カムボーン・ティーラプット
①歴史
②地理
③気候
④行政
*サーラヴァン県
*セーコーン県
*アッタプー県
*チャムパーサック県
⑤経済と社会
* 山岳と高原の自然資源
* 高原地帯の地下資源
⑥交通・運輸
⑦文化
⑧観光
第4章 政治 瀬戸裕之
①党の基本政策および憲法
*ラオス人民革命党の基本政策
*憲法の特徴と法整備
②ラオス人民革命党
*党の基本理念と起源
*党員と党組織
*政治制度の中における党の役割
④国家機構
*立法機関
*行政機関
*司法機関
⑤戦線および大衆組織
*ラオス国家建設戦線
*大衆組織
むすび
*ラオス人民民主共和国 党・国家要職表
第5章 『正史』による前近代の歴史 飯島明子
①時代区分
②1893年10月3日の条約
③全民族から成るラオ人民
④チャオ・アヌ
⑤ファーグム大王
おわりに
第6章 現代の歴史 菊池陽子
①フランス植民地下のラオス
*ラオス植民地化の過程
*フランスのラオス統治
*少数民族の反乱
②第2次世界大戦下のラオス
*ラオス刷新運動
*フランス領インドシナにおける日本軍のクーデター
③ラオス独立への道
*ラーオ・イッサラ運動
*ネーオ・ラーオ・イッサラの結成
④内戦時のラオス
*ジュネーブ会議と第1次連合政府
*ラオス内戦
*ラオス人民民主共和国の成立
⑥ラオス人民民主共和国
*社会主義国家の建設
*チンタナカーン・マイ政策
第7章 民族 安井清子
①多民族国家ラオス
*民族の数
*時代によって民族政策は変わる
*民族とは流動するもの
②民族の歴史
*ラーンサーン王国を建国したラオ族
*ラオスの先住民族
*山頂に住むラーオ・スーン
③モン族の暮らし
*お正月は1年の節目
*焼畑
*女性の手仕事と民族衣装
*ケシ
*口承文化
*低地に降りてくるラーオ・スーン
第8章 宗教 林行夫
はじめに
①多数派宗教としての仏教
②精霊祭祀と境界
③残された「儀礼言語」
むすぶにかえて
第9章 文化 増原善之
①文化
*美術
*機織
*芸能
*文化財保存
②風俗習慣
*バーシー
*誕生
*出家
*結婚
*葬儀
③年中行事
*ピーマイ・サーコン(国際正月)
*ブン・マーカブーサー(万仏節)
*ブン・パヴェート(大生経祭)
*ピーマイ・ラーオ(ラオス正月)
*ブン・バンファイ(ロケット祭)
*ブン・ヴィサーカブーサー(仏誕祭)
*ブン・カオパンサー(入安居祭)
*ブン・ホーカオパダップディン(飾地飯供養祭)
*ブン・ホーカオサラーク(くじ飯供養祭)
*ブン・オークパンサー(出安居祭)
*ブン・ガティン(ガティン衣献上祭)
*ブン・タートルアン(タートルアン祭)
*ヴァン・サート(建国記念日)
第10章 言語 鈴木玲子
①ラオ語の概要
*名称
*使用人口と方言
*系統
②発音
③文字
④文法
⑤ラオスの言語状況
*言語の宝庫
*変化するラオ語
⑥ラオス的な言葉
第11章 経済 鈴木基義
① 社会主義経済から市場経済へ
*社会主義革命成立後の混乱
*初の5ヵ年計画
*ペレストロイカが「チンタナカーン・マイ」 を生んだ
*旧ソ連邦の崩壊による移行経済への転換
*第7次国家社会経済開発5ヵ年計画
② 経済構造と経済成長
*農業の縮小と工業の拡大
③ 財政
④金融制度
*金融の規模:M2/GDP
⑤銀行制度
⑥貿易
⑦外国直接投資
(1)対ラオス外国直接投資の概況
(2)日本の対ラオス直接投資
*日本の民間投資が初めてODAを抜く
*ラオス進出の具体的事例
(3)日本投資急増の背景
*内外無差別原則のラオス投資法と日・ラオス2国間投資協定
*大メコン圏(GMS)経済協力プロジェクト
*ラオスの経済特区
*製造業に特化した経済特区
*中小企業専用の経済特区
*アジアで最も魅力的な恩典
*投資環境から見たラオスの魅力
おわりに
第12章 農業 島崎一幸
①ラオスの農業の全体像
*自給自足型から市場志向型へ
*地域区分における農業の特徴
*作物におけるラオス農業の特徴
*農業技術と農業普及の現状
*灌漑農業の現状
*畜水産の現状
②ラオスの国家目標と農業
*国家開発戦略の概要
*農業・農村開発基本計画
*農業セクターの現状
*食糧需給、輸出、輸入の現状
③商品作物
*商品作物の栽培および契約栽培の現状
*ラオスの主要商品作物の輸出状況
*農業投資とコンセッション
④ラオス農業の将来像―多様で豊かなラオスの自然と社会を生かす農業
第13章 村の暮らし 院多本華夫
①水に魚あり、田に米あり
*ラオスの地形と気候
*水田の形成
*洪水と旱魃
*開墾
② 新米、うまい魚
*水田をめぐる風景
*モチ米
*果物
③肉10きれよりも魚1匹
*ラオス料理の味の基本
*川の幸
*山の幸
④高い木には精霊が
第14章 森林資源 ブアトーン・プンサリット
①森林の状況
*現在の森林面積
*森林の分類
*国の保護林
②森林産品
③水棲動物と森林動物
④ 森林破壊の影響
*森林破壊の状況
*赤信号
第15章 運輸・通信 サイ・パカスム
①旧植民地時代の運輸
②新植民地制度における運輸
③人民民主主義制度における運輸
*陸運
*水運
*空運
*商品の運輸
*交通
*運輸の手段
④郵便と通信
⑤都市計画と水道建設
*建築物
*都市計画
*水道
⑥友好諸国と国際機関からの援助
*社会主義諸国からの援助
*人材の育成・訓練
⑦21世紀の運輸・通信
*全体の方針
*陸路
*水路と空路の整備
*郵便と通信
*都市計画と水道、および人材の育成
第16章 マスメディア ヴァン・スート
①ラオスのマスメディアの歩み
*1893年以前の段階
*1893〜1954年
*1954〜1975年
*1975年から現在まで
②ラオスのマスメディアの役割
*タイトルと内容について
*役割
*将来
第17章 水力発電 松本悟
①ラオスの水資源
②ダム開発推進の背景
③水力発電の現状と日本政府の協力
④民間主導のダム開発の特徴
⑤ダムによる社会・環境影響
⑥電力価格交渉と経済効果
⑦ナムトゥン第2ダムとタイの電力制度
結語
第18章 ラオス・中国国境 カムペーン・ティップムンタリー
①歴史の中のラオス・中国国境
*ポンサーリー県
*ルアンナムター県
*ウドムサイ県
②現在のラオス・中国国境
*経済の変化について
*文化・社会面の変化
むすび
第19章 ムアンシンの写本文化 飯島明子
はじめに
①ラオ写本保存プログラム
②現地調査ノートから
③生きている写本文化
④ムアンシン略史
おわりに
第20章 東北タイとラオス 林行夫
はじめに
①ラオス・タイ関係の現状
②イサーンの現在
③ラオの分離・イサーンの創出
④人々の往来
むすびにかえて
【索引】
人名索引
地名索引
歴史・文化・宗教索引
政治・経済・社会索引
【地図】
ラオス全図
北部ラオス地図
中部ラオス地図
南部ラオス地図
ラオス・中国・ビルマ・タイ国境地帯地図