目次
まえがき
第一章 媒介された道徳
序
倫理と技術
技術的媒介
ポスト現象学
本書の概要
第二章 ヒューマニズム的でない技術倫理
序
産科の超音波技術の道徳的役割
倫理におけるヒューマニズム
人間性を育成する──スローターダイクによるヒューマニズムからの脱却
人間性とポスト人間性──人間性を育成するための新しい媒体
結論──ヒューマニズム的でない方法に向かって
第三章 人工物は道徳性を持つか
序
技術的人工物の道徳的意義
道徳的媒介
技術的志向性
技術と自由
物質的道徳性と倫理学説
結論──物質性と道徳的行為者性
第四章 技術と道徳的主体
序
技術という権力
権力に従属する主体と道徳性
技術的媒介と道徳的主体性
結論──道徳的行為者と媒介された主体
第五章 設計における道徳
序
媒介を設計する
媒介を予見する
媒介を評価する
道徳化の方法
結論
第六章 道徳的環境──具体的応用事例
序
環境知能と説得型技術
道徳的考察の場所
設計の倫理
使用の倫理
第七章 媒介を超えた道徳
序
道徳的媒介とその向こうにあるもの
サイボーグ志向性
合成志向性
自己構成の限界と道徳的意図
第八章 結論──技術に同行する
序
善い生の倫理
倫理的転回に続くもう一つの転回
結論──プロタゴラスを超えて
訳者あとがき
参考文献
索引