目次
第1章 つるちゃん登場
第2章 コンセントの先は?
第3章 ゲンパッチーくん
第4章 ヒバクはヒミツ?
第5章 おとぎ話のクルクル 前編
第6章 おとぎ話のクルクル 後編
第7章 六ヶ所村ピクニック 前編
第8章 六ヶ所村ピクニック 後編
第9章 フクイチくん
第10章 メルトダウン そして......
第11章 お片づけは だれに?
第12章 核のレキシ
第13章 ふるさと ポンニー
第14章 運命は誰の手に
第15章 みんなで うたおう
破滅の未来から抜け出すために ――「ゲンパッチ―」刊行に寄せて
小出 裕章(元 京都大学原子炉実験所助教)
前書きなど
地球の歴史を1年とすると、人類は大晦日になって現れた新参者です。その人類は大晦日の最後の2秒の間に、たくさんのエネルギーを使うようになりました。木から石炭へ、そして石油へ、天然ガスへと際限なく欲望を拡大しました。挙句の果てに原子力にも手を染めました。その裏では、地球上のたくさんの生物種が絶滅に追い込まれてきました。
仮に、フクシマのような悲惨な事故が起こらなかったとしても、原子力発電を使ってしまう限り、自分では無毒化できない死の灰という毒物を大量に生み出し、未来の子どもたちに残していくしかありません。
私たちはそろそろ立ち止まって、幸せとはどのようなことを言うのか考えてみるべき時です。
「破滅の未来から抜け出すために ――「ゲンパッチ―」刊行に寄せて 元 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章」より