目次
はじめに
おすわりからはいはいのころ
日常の音と異常な音とを聞き分ける力
一緒に見る・一緒に聞く
体にさわりながら遊ぶ
名前を呼ぶ
だっこする・おんぶする
しがみつく力
ほめる
欲しい物をとる力
擬声語や擬態語を使って
いないいないばあ
「め!」
土に親しむ
一人遊び
子育て仲間をつくりましょう
お友達と遊ぶ
その時期にやれることをたっぷりと
生活にリズムを
テレビは赤ちゃんの「育ち」を邪魔します
おわりに
前書きなど
私は幼稚園保育園に長くかかわってきたものですから、その年齢のお子さんについての相談を受けることがあります。「なかなか友達ができない」「きちんとしゃべれない」「かみついたり、ひっかいたりする」「朝起きられない」「人見知りがはげしい」「食欲がない」などの相談ごとです。医学的な解決を必要とするケースはそれほど多くはなく、正直に申し上げれば、赤ちゃんのときにもっと歌いかけていれば、もっと信頼関係を築くような遊びをしていれば、もっと早くから生活のリズムを作っていれば、というケースが多いのです。とはいえ、今までのことをとやかく言ってもしかたがないので、そういう親御さんには、赤ちゃん時代にできなかったことを取り返すように、もっともっと歌いかけて、語りかけて、笑いかけてあげて、とお願いするのですが、赤ちゃんの時にちょっと気づいていれば、今親子でこんなに苦労しなくてもすむのに、と思うことがよくあります。
赤ちゃんをよく見て、赤ちゃんが喜ぶことをたくさんやってあげましょう。歌いかけ、話しかけ、笑いかけ、1集で紹介したあやし歌も続けて使いながら、ゆっくりじっくり赤ちゃんと遊びましょう。