目次
第1部 ニッポンを語るためのテクニック
第2部 ニッポンを語ってみよう!
<1章 食>
食事のマナー 寿司 豆腐・納豆 調味料・だし 大衆料理 そば・うどん・ラーメン 酒・居酒屋 その他
<2章 住まい・生活>
住宅・家 和室・家のつくり 家具・室内用品 風呂 トイレ
<3章 教育・社会生活>
学校 学制服 塾・予備校 就職活動 会社と人間関係 ゴミの捨て方 街の中 バス・電車
<4章 現代ニッポン>
現代を代表する街 現代文化 新幹線 現代の生活習慣
<5章 昔から今につながる習慣>
国民の祝日カレンダー 着物とゆかた お花見 祭り 七五三 お見合い 幸運を呼ぶアイテム お葬式 結婚式 お中元とお歳暮 お金を贈る習慣 その他習慣
<6章 価値観・考え方>
時間の感覚 集団性 謙虚の感覚 お辞儀の習慣 お礼の感覚 空気を読む
<7章 伝統文化>
華道 茶道 書道 相撲 柔道 俳句と短歌 あそび 和紙 折り紙 和太鼓 舞台芸能 能 狂言 文楽 歌舞伎 落語
<8章 観光地>
寺 神社 大仏 温泉 有名な場所
前書きなど
本書は、英語で日本の文化や習慣を世界に発信してみたいという人たちに使っていただきたい本です。特に膨大な学習を必要とするのではなく、今の自分にできる範囲で、やさしい英語をうまく使って、手軽に発信できるようになる、これが本書のねらいです。
例えば、あなたが日本に来たばかりの外国人と一緒に和風レストランで食事をしているとしましょう。相手に「(佃煮を指差しながら)これはなんですか?」と聞かれたらすぐに答えられますか? 難しいですよね。
実は私たちもこのような経験を何度もしました。なんとかうまく相手に伝えようといろいろと説明を試みても、説明を終えた後になぜかいつも不安感が残ります。「本当にわかってもらえたかな……」と。では、どうしたら上手く伝えられるのかというのが本書の原点です。
そこでヒントを得るために、今までに知り合った外国人の先生や、知人の会話を参考に、ネイティブはどのように相手が知らないモノや状態を表現しているのかということに注目してみました。
「言い換える」
「わかりやすいやさしいことばを使う」
「相手が理解しているか確認しながら話す」
これです。この3点。「言い換える」というのは、すなわちほかのことば(=自分の知っていることば)で説明するということ。これができれば自然に「わかりやすいやさしいことばを使う」ことになります。
本書ではこの「説明する」ための手法に着目し、わかりやすく相手に伝えるためのテクニックを9つに分類しました。ひとつのモノ・コトを説明するのに、9つすべてのテクニックが必要というわけではありません。みなさんが何かを英語で発信しようと思うとき、本書で紹介している9つのテクニックをどれかしら思い出して使っていただけるようになれば幸いです。