紹介
【明治維新150年! 新聞・雑誌で話題の1冊】
日本経済新聞文化面に著者のエッセイ掲載〈2017.12.14〉
「トルコを親日国にした、一人の男の生涯」Pen書評〈2018年1/1・15合併号〉
激動の時代を生きるとは、人より多くの夢を見ること。
オスマン帝国軍艦エルトゥールル号遭難事件の義捐金活動をきっかけに、日本とトルコの友好の礎を築いた山田寅次郎。
民間外交官、実業家、茶道家元、そしてオスマン帝国皇帝のアートディレクター。
奇才希な男の生涯を実孫がひもとく。
【内容紹介】
I 義心 1866〜1890
01 “山田"寅次郎の誕生
02 18歳、志あり。薬学校は出たけれど…
03 寅次郎式・出版ビジネスで大ヒット!
04 男子たるもの、3カ国語をマスターせよ
05 幸田露伴の小説のモデルに
06 「義心」のつまった義捐金
◎潜水服は、宇宙服――「潜水夫番付表」が解き明かす、青年・寅次郎の飛躍 一木一郎
II トルコ愛 1890〜1905
07 『土耳古畫觀』―寅次郎が見たありのままのオスマン帝国
08 オスマン帝国皇帝のアートディレクター
09 寅次郎の人生を支えた中村家
10 貿易商寅次郎、ルーマニアで災難に遭遇
11 大日本帝国のミッション、ロシア艦隊の監視メモ
12 新説・寅次郎の帰国年―伊東忠太と交わしたハガキより
◎曇りなき目で、イスラム世界を観る ―山田寅次郎『土耳古畫觀』再考 ヤマンラール水野美奈子
◎特別報告:山田寅次郎の『土耳古畫觀』の土耳古観と、土耳古の中に見つめた日本の姿 セルチュク・エセンベル
III 四方の夢 1905〜1957
13 日本初のシガレットペーパー製造会社を創業
14 遅れてきた家元、茶道流儀を革新
15 浦島太郎の寅次郎
16 晩年のトルコ的日常と、最期の夢
17 終の住処は「鳩屋敷」
18 はじまりは、父の書斎―異世界につながるドアを開くと
◎その友情、まるでLINEの如く―建築史家・伊東忠太の心を支えた寅次郎の絵ハガキ 倉方俊輔
◎特別寄稿:寅次郎後の山田家―革新の遺伝子を継承 十一世山田宗徧
目次
祖父は山田寅次郎
山田寅次郎 ヒストリー&キーワード
山田寅次郎の家系図――武家、茶家、商家の系譜
Ⅰ 義心 1866〜1890
01 “山田”寅次郎の誕生
02 18歳、志あり。薬学校は出たけれど…
03 寅次郎式・出版ビジネスで大ヒット!
04 男子たるもの、3カ国語をマスターせよ
05 幸田露伴の小説のモデルに
06 「義心」のつまった義捐金
・日土交流の主な出来事
◎潜水服は、宇宙服――「潜水夫番付表」が解き明かす、青年・寅次郎の飛躍 一木一郎
Ⅱ トルコ愛 1890〜1905
07 『土耳古畫觀』――寅次郎が見たありのままのオスマン帝国
・「土耳古の名水」に書かれた、オスマン帝国の日常生活
08 オスマン帝国皇帝のアートディレクター
09 寅次郎の人生を支えた中村家
10 貿易商寅次郎、ルーマニアで災難に遭遇
11 大日本帝国のミッション、ロシア艦隊の監視メモ
12 新説・寅次郎の帰国年――伊東忠太と交わしたハガキより
◎曇りなき目で、イスラム世界を観る ――山田寅次郎『土耳古畫觀』再考 ヤマンラール水野美奈子
◎特別報告:山田寅次郎の『土耳古畫觀』の土耳古観と、土耳古の中に見つめた日本の姿 セルチュク・エセンベル
Ⅲ 四方の夢 1905〜1957
13 日本初のシガレットペーパー製造会社を創業
・ナポレオンのエジプト遠征と「ライスペーパー」の由来
14 遅れてきた家元、茶道流儀を革新
・「海外文化と茶の湯」に見る、寅次郎の文化観
15 浦島太郎の寅次郎
16 晩年のトルコ的日常と、最期の夢
・寅次郎流・長寿の三原則――ラジオ放送「『老人の日』と長寿の話」より
17 終の住処は「鳩屋敷」
・記憶の中の寅次郎
18 はじまりは、父の書斎――異世界につながるドアを開くと
・大阪の家の思い出
◎その友情、まるでLINEの如く――建築史家・伊東忠太の心を支えた寅次郎の絵ハガキ 倉方俊輔
◎特別寄稿:寅次郎後の山田家――革新の遺伝子を継承 十一世山田宗徧
あとがきにかえて――思いがけないトルコ再訪
参考文献
付録:小説の中の寅次郎
・幸田露伴著「酔狂期」
・幸田露伴著「書生商人」