紹介
半世紀以上の歴史を持つ東京造形大学(桑沢洋子設立)が
輩出してきた著名な芸術家10人が、
これから芸術を学ぶ若い人たちへ送るメッセージ!
執筆者:
波多野哲朗=映像評論家、映像作家。
日本映像学会元会長、日本映画学会名誉顧問、
日本アニメーション学会名誉会員。
主著:
『映画監督になるには』他、
映画作品に
『サルサとチャンプルー』など。
薄 靖彦=専門はインダストリアルデザイン。
拡大するデザイン領域について、情報創造の視点から
デザインマネジメントを研究。
益田文和=インダストリアルデザイナー。
(株)オープンハウス代表取締役、
LLPエコデザイン研究所所長、
公益財団法人日本デザイン振興会理事他。
春日明夫=専門は造形教育。日本児童画振興会理事長。
第8回「キッズデザイン賞」受賞。
主著:
『玩具創作の研究』他多数。
中野恵美子=織造形作家。
個展:セントラル絵画館、千疋屋ギャラリー、日展他。
受賞:現代工芸賞、現代工芸会員賞他多数。
鍵谷明子=専門は社会人類学(東インドネシアでフィールドワークを継続)。
主著:
『インドネシアの魔女』、
共著『母性を問う』『女の文化人類学』他。
大橋正芳=テキスタイル作家。
個展:ギャラリー山口(銀座)、千疋屋など。
捺染による染色作品、「櫛描き模様」のタペストリーなどを発表。
小川幸造=彫刻家。
受賞:新制作協会展新作家賞受賞(90年・96年)、
新制作協会会員推挙、文化庁現代美術選抜展。
松尾多英=画家。
個展:静岡県や八王子市文化財団企画、
国民文化祭の一環として鳥取県主催の個展他、
常設展:鳥取県砂丘情報館にて100号連作26枚「砂」。
共著『砂』。
母袋俊也=画家。
個展・特集展示:ギャラリーヴィレムス、ストライプハウス美術館、
ギャラリーなつか、IBMギャラリー、アートフロントギャラリー、
埼玉県立近代美術館、辰野美術館、青梅市立美術館、
市立小諸高原美術館など国内外で多数。
前田朗=東京造形大学教授。本書ではインタヴュアーを務める。
目次
第Ⅰ部 デザインを生きる、デザインで生きる
第1章 波多野哲朗
「文化の境界線上で考える」
第2章 薄 靖彦
「デザインマネジメントの思想をつくる」
第3章 益田文和
「自分らしく生きるためのデザイン」
第4章 春日明夫
「創作玩具研究とキッズデザインの世界」
第Ⅱ部 布の世界を旅する
第5章 中野恵美子「大地を織る、世界を織る」
第6章 鍵谷明子
「ライジュアの女性文化に魅かれて」
第7章 大橋正芳「テキスタイルが育ててくれた」
第Ⅲ部 美術に出会う、人に出会う
第8章 小川幸造
「良いものも悪いものも捨てる(重力への反発)」
第9章 松尾多英「砂の造形美と格闘する」
第10章 母袋俊也
「視線の双方向性――見る/見られる絵画へ」