紹介
大宅壮一ノンフィクション作家が解く、日中草の根外交の方法とは?
「中国とだけは、いつ戦争がはじまるかわからないと、ぼくは思います」
という一文からはじまる、このノンフィクションは、
「わたしは確信をもって言いたい!
日本漫画のユーモアが、その危機を幾分でも軟化させることができると。」
「政府や外務省は『マンガ外交』を本気で考えてみたらどうでしょうか。」と、
結んでいます。
クールジャパンが叫ばれている昨今、この本は、
真に「クール」な「草の根外交」の方法を提案しています。
しかも、内容は非常におもしろい。
ちばてつや先生、森田拳次先生など、多くの一流漫画家が
ユーモラスに、そしてシリアスに登場!
中学・高校生はもちろん、大人やお年寄りが読んでも、
読みごたえがあります。
一方、ルビもつけて小学生にも読んでもらえるようにしてあります。
目次
第一章 日本の漫画家、南京大虐殺記念館へ
侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館とは?/
「南京事件を取り上げる必要はありません」と言われ/
白い上下の素敵なスーツ姿のちばてつや/
高倉健さんの文にちばてつやの絵/南京を選んだ理由/
大人気で会期の延長、再延長/MANGA DIPLOMACY(マンガ外交)
第二章 人民日報社から翻訳書が出た!
漫画・アニメはキラーコンテンツ/「南京大虐殺」の犠牲者数は?/
八月十五日は中国が日本軍の空襲を受けた日だった!/
ちばさん、森田さんの顔つきが変わった瞬間
第三章 「中国引揚げ漫画家の会」と「私の八月十五日の会」
『漫衆少年史「だめ夫伝」』という森田拳次の自伝/
「オレたちは満州育ちだ。それでいいのだ」/日本を巡回した原画展/
『私の八月十五日』から/「記憶の奥の奉天」森田拳次/
「赤い空とカラス」赤塚不二夫/「その年の冬」ちばてつや/
「ナツメの木の上で思い知った敗戦」横山孝雄/
「子供の時代」バロン吉元/「皆で死にましょう」山口太一
結び
「第二次国交正常化」とは?/対立と対決を回避できる唯一の手段/
積極的なのは、常に中国側/ぼくの夢は、限りがありません