紹介
北欧の王国・デンマークの国民史を
デンマーク人自身はどのように語ったのか!
国民学校(小・中学校)で読まれ続けてきた
歴史教科書で知る、北の王国・デンマークの歴史!
本書は、第一次世界大戦時に発行されて以来、長い間、デンマークの国民学校
(小・中学校)で読まれ続けてきた歴史教科書『子供に語るデンマーク史』の翻訳です。
デンマークの子供たちは、本書を通して、自分たちはどのような歴史背景をもち、
自分たちが所属するデンマーク国民がどのように出来上がってきたのかを
知りました。
デンマークという国の起源から、第二次世界大戦のドイツによる5年間の占領、
兄弟民族としてともにしてきたノルウェー人への親和性、バルト海を巡る”宿敵”
スウェーデン人の存在など……
なぜ、デンマーク人は、デンマーク国民であることに誇りをもつのか?
北欧の王国・デンマークを知る決定版!
※図版多数、詳細な年表、訳註、解題つきです!
目次
はじめに……………10
読者のみなさんへ……………38
最古の時代……………40
デンマークの王たちの伝説……………42
スキョル王/ローアとヘリェ/ロルフ・クラーケ/ロルフとアーディルス/ロルフの死/
ヴェアモンとウフェ/フローゼ・フレーゼゴーズ(和善王)
神々への信仰……………52
トーアがハンマーを取り返す/バルダ(バルドル)
アンスガー(アンスガーリウス)……………55
ヴァイキング遠征……………58
ライナ・ローズブローウ
ヴァイキング時代のデンマークの王たち……………63
ゴームとテューラ/ハーラル青歯王/スヴェン双叉顎鬚王/スヴォルの戦い/
スヴェン双叉顎鬚王のイングランド占領
クヌーズ(クヌート)大王……………71
一〇一八―一〇三五年/ウルフ・ヤール/クヌーズのノルウェー獲得/マグヌス善王/
スヴェン・エストリズスン
スヴェン・ストリズスンの息子たち……………77
クヌーズ聖王/飢餓/イーレク常善王/ニルスとクヌーズ・レーヴァード
内乱の時代……………83
ロスキレの血祭り
ヴァルデマ時代……………87
ヴァルデマ大王/クヌーズ六世/ヴァルデマ勝利王/エストニアへの遠征/
リューウー島での狩猟/法の制定者ヴァルデマ
デンマークの没落 一二〇二―四一年……………98
ヴァルデマ勝利王の息子たち/イーレク犂税王/エーベルとその子孫/クリストファ一世/
イーレク切り詰め王/イーレク人間通王。平和喪失者たち/イェンス・グラン/
イーレク人間通王の放蕩と財政問題/クリストファ二世と質地領主たち/王のいないデンマーク
中世のデンマークの人々……………106
農民/貴族/王/都市/教会/修道院/司教
デンマークの統一……………113
ニルス・エベスン/ヴァルデマ再興王/黒死病/デンマーク国家の統一/
ヴィスビューへの遠征/ハンザ諸都市との戦い/南ユトランド
マルグレーテ女王……………120
一三七五―一四一二年/カルマル連合/マルグレーテの統治/南ユトランド
マルグレーテ亡きあとのカルマル連合時代……………124
イーレク・ア・ポンメルン/クリストファ・ア・バイエルン
オレンボー朝の人々 ―カルマル連合の解体―……………126
クリスチャン一世。クリスチャンとスウェーデン/カール・クヌートソン/ステーン・ステューレ/
ブルンケベリの戦い/南ユトランドとホルシュタイン/クリスチャン一世の浪費/ハンス王/
ディトマルシェンへの遠征/連合、再び崩壊する/出版技術/
クリスチャン二世 クリスチャンの幼少期と青年期/トーベン・オクセ/クリスチャン二世とスウェーデン/
ストックホルムの血浴/クリスチャン二世の法/グスタヴ・ヴァーサ
宗教改革の時代……………140
フレゼリク一世と追放された王/ハンス・タウセン/伯爵戦争 一五三四―三六年/クリーメント船長の反乱/
クリスチャン三世とヨハン・ラントサウ/ハンス・マセン/コペンハーゲン包囲/宗教改革の開始 一五三六年
フレゼリク二世……………149
両公爵領の分割/フレゼリク二世の戦争/ヘアロフ・トロレ/ピーザ・オクセ。海峡税/宮殿
フレゼリク世時代の都市と城の生活……………153
デンマークのとある地方都市で/火災と伝染病/魔術/領主の館/デンマーク貴族にとって最高の時代/
テューイェ・ブラーア
クリスチャン四世……………162
一五八八―一六四八年/建築物と都市。商業/クリスチャン四世の奮闘/カルマル戦争/三十年戦争/
トシュテンソン戦争/ブルムセブロー講和/クリスチャン四世の死
カール・グスタヴ戦争……………172
第一次カール・グスタヴ戦争。一六五七―五八年/第二次カール・グスタヴ戦争。一六五八―六〇年/
コペンハーゲンの包囲/コペンハーゲンへの総攻撃/戦争の終結
デンマークへの絶対王制導入……………178
一六六〇年の身分制議会。デンマーク、世襲王国となる/リオノーア・クリスティーネ・ウルフェルト/
クリスチャン五世とグレフェンフェルト/スコーネ戦争/ニルス・ユール/
デンマーク法――キンゴ
大北方戦争……………189
カール十二世/スコーネでの戦争。ステンボック/
海上での戦い。イーヴァル・フイトフェルトとトアデンスキョル/カール十二世の帰国。戦争の終結/講和
ホルベアの時代……………195
フレゼリク四世/クリスチャン六世/フレゼリク五世/カツラ時代。ホルベア/ハンス・イーイゼ
クリスチャン七世の治世……………203
クリスチャン七世/ストルーウンセ/グルベアの時代/王太子/一七八四年 王太子の権力掌握
農民の境遇……………209
村/共同作業/賦役/兵役/一七三三年の土地緊縛制/祝日
大改革……………219
一七八八年 土地緊縛制の廃止/条地交換。賦役の廃止/その他の諸改革
一八〇一年と一八〇七―一四年の戦争……………221
ヨーロッパでの戦争/デンマークの貿易。中立同盟/一八〇一年四月二日 碇泊地の戦い/
イギリスと組むか、フランスと組むか/一八〇七年 コペンハーゲン砲撃/続く戦争/ノルウェー/
ノルウェー、デンマークから分離する/ノルウェーとスウェーデン
フレゼリク六世の時代……………231
財政危機/著名なデンマーク人/フレゼリク六世/身分制議会
クリスチャン八世……………236
人民は絶対主義の廃止を願う/シュレースヴィヒ=ホルシュタイン主義者/ヨート・ロランセン/
クリスチャン八世とアウグステンボー家
一八四八年 自由を求める騒乱……………240
フレゼリク七世/三月の日々。ホルシュタインにおける不穏/カシーノ集会/三月二十一日の民衆行進/
シュレースヴィヒ=ホルシュタイン主義者に対する王の回答/反乱の勃発/「一八四八年の精神」
三年戦争……………244
ボウ、スリースヴィ/一八四九年、エカーンフェアデ、フレザレチャ/
一八四九年七月六日 フレザレチャの戦い/一八五〇年 イステズ
憲法……………250
一八四九年
ふたつのスリースヴィ戦争の間……………251
引き続く困難/進歩/蒸気船と鉄道/精神生活/スカンディナヴィア主義/一八六三年十一月憲法/
フレゼリク七世の死/新しい王家/王位継承後の不穏
一八六四年の戦争……………259
ダネヴィアケ/サンケルマーク湖/デュブル/四月十八日の総攻撃/ヘルゴランド、ロンドン会議/
アルス島、戦争の終結
南ユトランド……………264
一九二〇年 再統合
一八六四年以降のデンマーク……………267
農業/小屋住み農民/ダルガスとヒース/都市、雇用主と労働者
グリュクスボー家…………………276
クリスチャン九世/一八六六年憲法/一九〇一年の体制変化/外交政策/フレゼリク八世/
クリスチャン十世/第一次世界大戦/北欧協力/一九一五年憲法/第一次世界大戦後/大恐慌/
第二次世界大戦/レジスタンス(抵抗運動)/一九四三年八月二十九日/一九四四年九月十九日/
一九四五年五月四日/解放後のデンマーク/粛清/財政状況/外国との貿易関係/南部スリースヴィ/
フレゼリク九世/新憲法と新王位継承法/新憲法のもとで
デンマーク史年表(一九四〇年、ドイツによる占領以降)…………………iv
デンマーク王の系譜…………………i